2008年6月22日日曜日

アメリカン航空 新型ビジネスクラス・シート発表

 アメリカン航空のビジネスクラス新型シートのメディア向け発表会が17日(火)、東京・六本木のミッドタウン、ビルボードライブ東京で行われた。

 新型シート開発やサービスの向上など、ビジネスパーソンをターゲットにした戦略を前面に打ち出した発表会となった。

 同社の太平洋地区副社長、テオ・パナジオトゥリアス氏によると、同社は約5億円を投じて、ボーイング777型機向け新型ビジネスクラス・シート導入を昨年夏から開始。今夏には保有の同型全47機に完備されるという。

 会場にはキャビン・シート2席が用意され、パナジオトゥリアス氏によるプレゼンテーションの後、実際にキャビン・アテンダントの説明を受けながらのシート体感会も設けられた。

 前型シートに比べてさらに座席の前後左右がゆったりとしたつくりになっており、リクライニング時には76インチ(約193センチ)のベッドになる。また、リクライニングやフットレストの高さを細かく調節した後は、メモリーボタンで最適な位置を記憶させたり、シートの背もたれと中央コンソールの2つトレイテーブルをドッキングさせる画期的なデザインの作業テーブルを設置するなど、機内でより快適に過ごせるよう配慮されている。

 さらに、機内食でもサービス向上を図り、和食で予約が可能になったり、ファーストクラスと同じ定評あるワインが提供されるという。

 単なる移動手段の枠を超え、いまや顧客がサービスやアメニティを楽しみながら選べる時代となった。シートのゆとりや幅広い選択肢は、長距離移動の時間を楽しむゆとりも作り出しそうだ。

出典:Variety Japan