2008年1月22日火曜日

フランス文化財保存の財源に高級ホテル客へ課税

フランス文化財保存の財源に高級ホテル客へ課税


 フランスのクリスティーヌ・アルバネル文化相は21日、国内の文化財の修復・維持財源として、高級ホテルへの特別課税を行いたい考えを示した。これに対して、高級ホテル経営団体からは「高級ワインやレストランでなく、なぜホテルだけが対象となるのか」と強い反発が起きている。

 フランスの高級ホテル、四つ星LUXEクラス以上を対象に1部屋当たり2ユーロの税金を掛けるというもので、アルバネル文化相は、宿泊客の4分の3が金持ちの外国人で、フランスの文化財を訪れ、利用しているため、理にかなった課税と説明している。


 政府の試算では、この課税で約5000万ユーロの税収が得られるが、ホテル側は事前協議がなく、すでに税負担は重いとして反発している。フランスには維持費の掛かる文化遺産が4万3000件あり、その4割が早急な補習工事を必要としている。現在、政府の予算は3億300万ユーロだが足らず、まずは4億ユーロにしたいとしている。


出典:世界日報