2008年1月21日月曜日

ケータイソムリエ創設へ、販売員にお墨付き…総務省

ケータイソムリエ創設へ、販売員にお墨付き…総務省

 総務省は今年夏をめどに、携帯電話の販売員を対象に認定資格「ケータイソムリエ」を創設する。

 料理に応じたワインを勧めるソムリエに倣い、料金プランや、有害サイトに接続できなくする「フィルタリング(選別)サービス」などに詳しい販売員に「お墨付き」を与える。店頭での販売員の説明力を高め、消費者の誤解や不利益を減らす考えだ。

 認定資格の運用は、総務省が認定する非営利組織(NPO)などに委ねる方向で検討している。1月中に、運用団体の資格や検定試験などに関する指針を公表する。

 携帯電話の料金プランは複雑でわかりにくいという声が多い。基本料を半額にする代わりに、2年間は解約できないなどの契約内容が利用者によく伝わらず、解約などを巡るトラブルが絶えないという。また、未成年者が携帯の出会い系サイトを通じて犯罪などに巻き込まれる事例も深刻化しており、保護者にフィルタリングサービスへの加入を促すなど、販売店での対応が重要になっている。

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなど携帯各社は、すでに販売員向けに、独自の社内認定制度を設けているが、総務省はそれだけでは不十分と判断している模様だ。

出典:読売新聞