2008年1月13日日曜日

神奈川 お待たせ「禅寺丸」ワイン、今年も店頭に

神奈川 お待たせ「禅寺丸」ワイン、今年も店頭に

 記録に残る甘柿では日本最古の一つとされる川崎市麻生区の「禅寺丸柿(ぜんじまるがき)」を原料にしたワインが、今年も店頭に並び始めた。

 地元農家らで作る「柿生禅寺丸柿保存会」のメンバーらが生産した柿を使い、97年度から市販している。うすい柿色にコクのある甘めの口当たりで、女性の人気も高い。

 禅寺丸柿は鎌倉時代前期に王禅寺(麻生区)の山中で見つかったとされ、原木と代表的な古木など計7本が国の登録記念物になっている。

 JAセレサ川崎技術顧問で柿ワインの開発にもかかわった辰野幸雄さん(77)は「由緒ある禅寺丸柿を使ったぜいたくなワインは地元の誇り。郷土の歴史の味を楽しんでほしい」と話す。

 720ミリリットル入りで1本1390円。JAセレサ川崎経済センターや同セレサパーシモンのほか、麻生区内の酒店などで販売している。

出典:朝日新聞