2008年1月12日土曜日

箕輪特産「まつぶさワイン」が完成 17日発売

箕輪特産「まつぶさワイン」が完成 17日発売

 箕輪町特産のまつぶさワインが今年も完成し13日、マツブサの生産者と町関係者らが試飲会を町役場で開いた。昨年比2倍以上の収穫があり、ワインの生産本数も倍増。17日から町内酒販店を中心に発売する。

 マツブサは山地に自生するモクレン科の落葉ツル性植物。山ぶどうに似た実をつけ、昔から滋養強壮に良いなどとして民間療法に役立てられてきたとされる。

 町は1993年、有志が研究会を立ち上げてマツブサの人工栽培に乗り出した。7年前には町まつぶさ会(渕井英宏会長)を結成。現在は11人が栽培を手がけている。

 「栽培は難しく技術もまだ確立されていない」(渕井会長)ため、安定した収量を得るのは困難だが、今年は夏場に高温が続き、降雨にも恵まれ昨年の2倍以上の約1260キロを収穫。ワインは500ミリリットル入りで約1500本できた。

 試飲会参加者の感想は「飲みやすい」「味がこなれてきた」。元県果樹試験場長の柴寿さん(71)は「マツブサは本来くせがある味だが、一般受けする飲みやすい仕上がり」と評価した。

 渕井会長は「松のような香りが特徴。4年前に100%マツブサを原料として以降、人気も高まっている。希少価値の高い健康飲料として楽しんでもらえたら」としている。

 販売価格は1850円。

出典:長野日報