2008年1月31日木曜日

コクワでワイン 厚真の特産物研究会など 5月までに1000本が完成

コクワでワイン 厚真の特産物研究会など 5月までに1000本が完成

 厚真町内の農家でつくる厚真町特産物研究会(長谷誠良会長、十一人)と、とまこまい広域農協は、町内産のコクワ(サルナシ)を原料としたワインを製造、販売する。コクワを地元特産と位置づけ、売り込みを図る。

 コクワは全国に自生するマタタビ科の果樹で、一粒は二-三センチ。レモンの十倍のビタミンCを含み、疲労回復に効果がある。味はキウイに似て酸味がある。古くは焼酎漬けで知られるが、最近は十勝管内中札内村がワインにするなど試みが広がっている。

 同会は一九九六年設立。コクワをはじめ町内自生の山の果実を試験栽培してきた。コクワは同年から作付け、翌年二百十八キロを収穫。徐々に増やし昨年は千四百キロを収穫した。同会は昨年九月、発酵させた液の成分を分析。十分な糖分が得られたことからワインの製造を決め、製造を小樽市のワインメーカー、北海道ワインに委託した。

 同会は二十八日、原料千二百キロを北海道ワインに発送。同社は五月までに七百二十ミリリットル瓶で千本製造する予定。価格は二千三百円-二千五百円の予定だ。長谷会長は「町内産100%をうたい文句にできるおいしいワインになってほしい」と期待している。

出典:北海道新聞