秋田県潟上市で１００年続く果樹園に隣接する農家民宿「果夢園（かむえん）」は、昼食のレストランとして観光に訪れる人たちや地元の人たちでにぎわっている。人気の秘密は、とれたての果物や地場産野菜を使った料理。農家体験なども楽しめる。
「生産者の顔が見える商品を作りたい。消費者にも農業に関心を持ってもらいたい」と話す店主の舘岡美果子さん（３４）。２０００年に開店して８年。母のフミ子さん（６０）が経営する果樹園を手伝う傍ら、思いを消費者に伝えたいと店を切り盛りする。
料理は、出来るだけ旬のもので作りたいという思いから、目の前一面に広がる果樹園や、自家製のとれたて野菜で作り、その日のメニューが決まる。食後のデザートとして「梨のワイン煮」や「果物入りのパウンドケーキ」が評判だ。現在はリンゴやブドウで作る果実酢に挑戦中。
農業体験もでき、取れたての食材が食卓に乗るというのも農家民宿ならではだ。県外からの人気が特に多いという「だまこもち」作りも希望により体験できる。
店主から
舘岡美果子さん 果物がどのように育って大きくなっていくか見て、農作業や農業に興味を持つきっかけになってほしい。
お店情報
料理は通常昼食１０００円から。宿泊も可。要予約。ＪＲ奥羽本線大久保駅下車、車７分。昭和・男鹿ＩＣより車５分。休日は盆、正月。（電）０９０（２０２５）２１９２。
出典：日本農業新聞
