「合コンで会話がうまく続かない」「結局なにをしている人かよく分からないまま終わってそれっきり…」 そんな経験、誰しもあるのでは。そんな合コンが苦手な人や、いつもダメ合コンに終わってしまう人に注目されているのが、「ゴルフ合コン」や「ペット同伴合コン」などだ。共通のスポーツや趣味を出会いの場にマッチさせることで、一般的な合コンよりも自然に会話が弾む、親密になれる可能性が高いのがその理由。そんな流れのなかで最近登場したのが、料理教室で行う合コン、略して“リョウコン”だ。料理を学びながら、さらに異性と出会えるとあらば、まさに一挙両得!?
主催しているのは、株式会社イニシャルサイトが運営する「R’s kitchen」。「結婚をエンターテインメントしよう!」をコンセプトに料理教室を出会いの場としてセッティングした大人のための料理教室イベントは、アットホームな雰囲気の中、男女各3人の計6人で行われる。ポイントは少人数ならではの共同作業。3品の料理を作る前に、くじ引きを行って男女2人3組のペアを作る。1組が1品を作るため、いやおうなしに「協力して一つのものを造り上げる」感覚が盛り上がる。
会話が苦手で、ついヨソヨソしくしてしまい雰囲気に疲れてしまう人たちも「緊張はするが、料理を作るにつれて打ち解けられた」(30代/男性)、「参加前は料理が得意ではないので不安がありましたが、楽しく料理と会話ができてよかったと思います。普通の合コンより仲良くなりやすいシチュエーションだと思う」(30代/女性)と、普通の合コンにはない共同作業から生まれる連帯感の効果を実感している様子。
完全予約制で月10回ほど行われている“リョウコン”だが、ほぼ毎回、「満員御礼」という。料理を教える側から協力しているフレンチ家庭料理研究家で、渋谷のフレンチ料理教室「アシェト・ド・キヌ」の主宰者、尾田衣子さんは、実際に“リョウコン”の先生として立ち会っており、参加する男女について「料理を習うきっかけとして参加される方も多く、その中で自然な出会いがあればいいようですよ」と話す。
料理苦手な人、特に女性は「料理ができないから恥ずかしくて参加できない」「料理が多少できないと参加できないんじゃないの?」と思いがちだが、本来(?)はあくまで料理教室。先生が丁寧に教えてくれる。気負わずに「料理教室に行きたいと思っていたから」と参加する女性も多いという。
調理後は、テーブルで料理の試食会。ワインも登場して、通常の合コンのような雰囲気になるが、一緒に作った料理の話や、料理中に自然と出てきた話題の続きが展開される。料理教室から試食まで「共通の話題を探す手間がない分、仲良くなるまでの時間が早くて良い」(30代/男性)という意見も頷ける。
「もし出会いがなくても、レシピを覚えに来たと思えば損をした感じはないかも…」(30代/女性)という意見もあり、たとえいい出会いがなくても料理教室に参加したと思えば損はない。今後、このような「プラスα」合コンで誕生するカップルが増えていくかもしれない。
出典:MSN産経ニュース