ワインラベル原画展 国境を超えてボトル彩り--六本木、30日まで /東京
世界の芸術家がラベルの絵を描くことで知られるフランス・ボルドーの老舗シャトー、ムートン・ロスシルドのワインラベル原画展が港区六本木6の六本木ヒルズ森タワー52階、森アーツセンターギャラリーで開催中だ。ダリやシャガールから活躍中のアーティストまで60点余が披露されている。
第二次世界大戦が終結した1945年、当時の所有者、フィリップ・ド・ロスシルド男爵は勝利の「V」を表す若手画家の絵をその年のワインに冠し、芸術家の絵がボトルを飾る伝統が生まれた。58年はダリの純真さが光る羊の絵。70年はシャガールがブドウの実をテーマに描き、日本人第1号は堂本尚郎(79年)だ。米国人映画監督のジョン・ヒューストン(82年)、メキシコ出身のルフィーノ・タマヨ(98年)、イタリア人彫刻家のジュゼッペ・ペノーネ(05年)まで国境を超えて多彩な作品が並ぶ。
いまは男爵の一人娘フィリピーヌさん(74)が事業を継ぎ、「私の役目は画家を選び、ワインとアートが紡ぐ世界をみなさんに楽しんでもらうこと」と話す。30日まで。一般1000円、高大生800円。問い合わせ先(03・5777・8600)。
出典:毎日jp