世界で「味見ロボット」が続々登場
人工鼻・人工舌でワインを識別、パンやチーズの区分も
「ブラックチェリーと花の香りが漂い、酸味が強いです。イタリア北部で栽培された“バーベラ”という品種を使っています」
味と香りだけで53種類ものワインの品種や原材料の栽培地を正確に言い当てたのは、ソムリエ(レストランのワイン専門給仕人)ではない。日本のNECが開発した「健康・食品アドバイザーロボット」だ。米紙ワシントン・ポストは10日、最先端の人工鼻、人工舌を持ち、人間に代わって食べ物の味見をするロボットが相次いで開発されている、と報じた。「健康・食品アドバイザーロボット」は、ソムリエの役割を担うだけでなく、パンやチーズの種類も正確に分類できる。また、ユーザーが脂肪分や糖分を摂り過ぎると「小言」も言う。
こうした「味見ロボット」が最も多く使われるのはワインの識別だが、一部の精肉店やスーパーマーケットではすでに、肉類の識別用として使われている。米国農務省は80年にわたって人間が行ってきた肉類の等級区分にロボットを導入した。ロボットが肉の厚さや脂肪分の量、色などを鑑定して等級を付け、人間は最終段階でチェックするだけだ。また、オーストラリアのスーパーでは、肉をカットした後、ロボットが味見してその場で等級を付けている。一方、ロシアでは最近、コーヒーや清涼飲料の味を判別するロボットも開発された。
出典:朝鮮日報