2008年3月8日土曜日

ワイン横積み輸送OK 甲府の技術コンサル

ワイン横積み輸送OK 甲府の技術コンサル

新しいボックス販売 コルク乾かず劣化を防止

 食品やワイン、バイオ関連などの技術コンサルタント事務所のテクノ・サイエンスローカル(甲府市和戸町、小宮山美弘代表)は、ワインボトルの輸送や保存に適した新しいタイプの流通ボックスの販売を始めた。緩衝材が不要な上、ボトルを横に寝かせた状態で輸送・保存ができるため品質の劣化防止にも役立つという。

 同事務所によると、既存の流通用ボックスは、ワインボトルを立てた状態で六本収納するタイプが一般的。ボトルの間には格子状の間仕切りを入れ、輸送時には緩衝材も使う。「間仕切りは組み立てに手間がかかり、ラベルがこすれて傷む恐れもある」という。

 発売した新ボックスは、ワンタッチで組み立てられる段ボール製の専用支持枠でボトルを固定する。箱を閉じれば緩衝材を使わなくてもボトルが動かず、ラベルが破損する心配もない。横に寝かせた状態で輸送できるのでコルクが乾かず、ワインの酸化防止にも役立つという。

 県内のワイン醸造家が開発。元県工業技術センター副所長の小宮山代表が現職時、実用新案や意匠登録のアドバイスをしたことが縁で、定年後にこの技術の実施権を譲り受けた。

出典:山梨日日新聞