2008年2月20日水曜日

丸紅がアサヒビール、富豪酒業有限公司と合弁会社を設立、中国でワイン事業に参入

丸紅がアサヒビール、富豪酒業有限公司と合弁会社を設立、中国でワイン事業に参入

丸紅株式会社(TSE:8002))は、アサヒビール株式会社(以下「アサヒビール」)と江蘇省最大のビール会社「大富豪啤酒」を傘下に持つ富豪酒業有限公司(董事長 易昕)と共同で、中国江蘇省南通市にワインの製造・販売会社『江蘇聖果葡萄酒業有限公司』を2008 年1 月下旬に設立しました。『江蘇聖果葡萄酒業有限公司』の資本金は約14 億円で、出資比率は丸紅とアサヒビールがそれぞれ30%、富豪酒業が40%です。

『江蘇聖果葡萄酒業有限公司』は3 月をめどに日本同様の高品質ワインを製造する工場の建設に着手し、成長の著しい中国のワイン市場に本格参入します。新工場は8 月の完工を予定しており、完成後直ちに輸入原料を100%使用して、赤ワインを中心に生産し、10 月からは江蘇省を中心に販売を開始します。販売計画については、通年の販売が始まる2009年には2,000KL、その後順次、上海市、浙江省といった揚子江デルタ経済圏へエリアを拡大し、2013 年には10,000KL を目指します。

アサヒビールの推定では、世界における一人当たりワイン消費量(2005 年)は7L で、世界の主要国であるフランスは60L、アメリカは12L となっています。日本の3L と比較しても、中国の一人当たりワイン消費量は0.3L と未だ少ない状況であり、更なる増加が十分に見込まれます。

また、中国のワイン消費量は、2001 年の約34 万KL から2005 年には約42 万KL となり、2006 年では既に50 万KL を超えたと言われています。現在も年率10-15%の伸長率で消費が伸びており、既に消費量は日本の約2 倍の規模に達しています。ワインの主要消費地についても、これまでの北京や上海を中心とした大都市部や、ワイン用 ぶどうの生産地である山東省や河北省から、経済発展が進む沿岸地域などに拡大しており、今後も更なる消費拡大が見込まれます。

『江蘇聖果葡萄酒業有限公司』は、アサヒビールの持つワイン製造に関する技術力とノウハウを生かして新工場を建設し、富豪酒業有限公司の傘下の「大富豪啤酒」が持つ既存の販売チャネルを有効活用して早期の販売数量の拡大に取り組みます。

丸紅は食料・食品分野における川上から川下までのバリューチェーンの強化に注力していますが、今回のワイン事業展開についてもその原材料調達力を最大限に発揮し、安心・安全で高品質のワイン原料を安定的に供給することで、ワイン市場の拡大に貢献していく方針です。


新会社の概要

社 名 : 江蘇聖果葡萄酒業有限公司
所在地 : 中国江蘇省南通市
代表者 : 易 昕
設 立 : 2008年1月
資本金 : 12百万ドル(13.8 億円)
出資比率 : 丸紅30%、アサヒビール30%、富豪酒業40%
事業概要 : ワインの製造・販売


概要: 丸紅株式会社

丸紅株式会社は、総合商社として、食料、繊維、機械、金属・エネルギー資源、化学品、紙パルプなどの輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引から、資源開発、電力事業、建設・不動産業務、金融ビジネスまで広範な分野での商品取扱・事業運営をグローバルに展開しています。

出典:Japan Corporate News Network