2008年1月13日日曜日

EU加盟国、ワイン改革で南北対立・加糖禁止で紛糾

EU加盟国、ワイン改革で南北対立・加糖禁止で紛糾

 欧州産ワインの品質向上を狙う欧州連合(EU)の改革案をめぐり、加盟国の南北対立が激しくなってきた。争点はEUが改革案に盛り込んだシャプタリゼーション(加糖)の全面禁止。ワイン醸造時に糖分を補う工程で、イタリアやスペインなどの温暖な南欧はすでに禁止しているが、より気温が低いドイツやオーストリアは加糖の禁止に猛反発。年内の改革案の承認にも黄信号がともっている。

 欧州委のフィッシャーボエル委員は「南北の両産地が支持できる妥協案が必要だ」と述べ、EU改革案の修正に応じる考えを示唆した。だが加糖禁止で対立する加盟国の溝は深く、17日からのEU農相理事会がまとまるかは微妙だ。

出典:日本経済新聞