2008年1月13日日曜日

ブドウ生産から醸造まで市内で一貫生産、「胎内高原ワイン」デビュー

ブドウ生産から醸造まで市内で一貫生産、「胎内高原ワイン」デビュー

 胎内市が、ブドウ生産から醸造までを地元で行う「胎内高原ワイン」の販売を始めた。消費者からはフルーティーな飲み口が好評で、同市は新たな特産物としてPRしていく。

 「Taimu」(胎夢)と名付けられたワインは、赤と白1種類ずつの計2種類。今回は計3000本が製造された。原料のブドウは、欧州系の醸造用品種が使用され、赤がメルロー、白がシャルドネで、やや甘口に仕上がっている。

 同市では、市が主に出資する第3セクター「新潟フルーツパーク」が完成し、03年からブドウ栽培を始めた。一般個人、法人からもブドウのオーナーを募り、2年間かけて約6ヘクタールの畑に植樹した。現在はシャルドネ、ケルナー、メルロー、ツバイゲルトレーベなど7種類を栽培している。

 これまでは、収穫したブドウを山梨県内の醸造施設に持ち込んで醸造、胎内ワインとして販売していたが、昨年9月に市営の醸造施設「胎内高原ワイナリー」が完成。ブドウ生産から醸造までを一環して市内で行えるようになった。同年12月にはブドウのオーナー向けに初めてできたワインの試飲会が開かれ、参加者の評判も上々だったという。

 今後は増産体制を整え、2010年までに生産量を3万3000本程度まで増やす予定。4月には新たに赤1種類、白2種類のワインの販売を予定している。同市では、地ビールやソーセージ、チーズといった地場産の加工食品も多く作られており、市は相乗効果で特産品のPRを進めていきたいとしている。

 「Taimu」は750ミリリットル入りで1500円(税込み)。ロイヤル胎内パークホテルや胎内高原ビール園、同市役所などで販売。ブドウのオーナーは現在も募集中。

出典:読売新聞