2008年1月13日日曜日

長野 ヤマブドウの「信大ワイン」が人気

長野 ヤマブドウの「信大ワイン」が人気

 ラベルは「山ぶどうワイン」、販売者は「信州大学」。そんなワインが南箕輪村の信州大農学部で18日、売り出された。1本2500円と高めだが、用意した約400本の8割近くがこの日に売れた。残りは19日に販売される。

 信大に23年前もたらされたヤマブドウを品種改良した「農学部産山ぶどう」が原料。塩尻市のワイン会社に醸造を委託し、いまのラベルを張って3年目になる。「今年は秋に雨が少なく、良質なブドウが育った」と同大技術専門職員の城倉友幸さんは自慢げだ。

 実習の学生が剪定(せんてい)や収穫に加わった。そんな4年生の女性3人が売り子も務め、並んだ客に「ありがとうございます」と声をかけた。茨城県庁に来春就職するという萩原小百合さんは「育てたヤマブドウがこんなに注目されてうれしいし、不思議な感じです」。

 販売は1人1本限り。昨年も買いに来た伊那市の波多野博和さん(72)は「ほどよい渋みと甘みがよく混じり、おいしい」と話していた。

出典:朝日新聞