2008年1月12日土曜日

韓国で今、ワインブーム

韓国で今、ワインブーム

 最近ソウル新沙洞のカフェ・ストリートにあるバーでは、ウイスキーとワインの売り上げが平均して半々だという。数年前まではウイスキーを求める中壮年層の客が大半を占めていたことを思うと、大きく様変わりしたと言える。

 今年酒類市場では予想通りワインが大成長を見せた。韓国貿易協会が発表したところによると、今年のワイン輸入額は1億4300万ドル(約162億200万円)で、昨年比61.9%(輸入物量は43.8%増)増加した。ここ5年間で最大の成長幅だ。名節(旧正月や旧盆)や年末の贈り物として高級ワインの需要が増えた結果、物量より輸入額の増加幅が大きくなったという分析が出ている。

 ワイン輸入メーカー「錦洋インターナショナル」マーケティングチームのチョ・サンドク次長は、「全品目で均等な人気を得ているが、中でもイタリア産、スペイン産ワインの成長幅が大きかった」と語った。イタリア産ワインは輸入額基準で昨年の2倍を記録、米国を抑えフランス、チリ産に続き3位に入った。スペイン産ワインに対する需要も急増し、輸入額は昨年比76.7%増となった。ただし、スペイン産ワインは大半が食品の原料として使用されるため、大容量の輸入が半数以上を占める。

 一方、ウイスキーと焼酎市場は昨年と似通った実績を残したものの、ウイスキー産業では、スーパー・プレミアムクラス(酒齢17年以上)市場で持続的な成長が見られた。スーパー・プレミアムクラスのウイスキーは全ウイスキー消費量の27%を占め、昨年(25%)、一昨年(24%)に続き着実に需要を伸ばしている。

 酒類業界では来年もワインブームが続くと見通している。ワイン輸入メーカー、大裕ワインのイ・ギョンヒ代表は「今年は民間業者がワインの輸入を始めてから20年になる。現場でもワイン産業が今後どこまで規模を拡大していくのか予想がつかないほど、好調なムードが漂っている」と語った。

出典:朝鮮日報