「山ぶどう酒」を限定生産 舟形の生産組合企画
舟形町山ぶどう生産組合(森晃組合長)が企画した「山ぶどう酒」が完成した。ヤマブドウの香りをそのまま閉じこめた健康志向のワインで、限定生産。町内の商店で10日から売り出す。都市部との交流にも活用し、地域活性化の一役を担いたいと期待を寄せている。
ターゲットは壮年層。やや辛口でほのかな甘みがあるのが特徴だ。去年10月に収穫したヤマブドウを使って、720ミリリットル50本と、1.8リットル20本を作った。
ポリフェノールをたっぷり含んだヤマブドウで、体にいい昔ながらの酒を造って町の特産品にしようと、2007年9月に同組合を設立。6農家と1商店で構成する。現在は1農家だけのヤマブドウ生産で07年は約280キロの収穫だったが、ほかの加盟農家も今春から栽培に取り組み、収穫が可能になる4年後には5倍の収穫量を目指す。
販売するのは、万世(ばんぜ)商店で、町がコーディネーターとして協力し、大浦ぶどう酒(南陽市)が醸造を担当した。今後、都市交流にも活用することから、県最上総合支庁の07年度地域づくり実践支援事業に認定された。3月には仙台市や東京都港区や世田谷区でPR販売を行う予定だ。
担当した町まちづくり課は「農家の熱意がこもったぶどう酒が出来上がった。県内外に発信し、町の活性化につながればいい」と話す。完成披露会が10日午前11時から、町中央公民館で開かれる。720ミリリットルが2940円で、1.8リットルは6300円。すでに予約を受け付けている。
出典:山形新聞