2008年1月12日土曜日

名誉ソムリエに県内2人目 鳥取の松本弁護士

名誉ソムリエに県内2人目 鳥取の松本弁護士

 日本ソムリエ協会が国内外のワイン愛好家の中から選任している「ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)」に、前日本弁護士連合会副会長の松本光寿さん(63)=鳥取市西町一丁目=が選ばれた。鳥取県内からは二人目。松本さんは「人生に彩りを与えてもらった」と喜んでいる。

 名誉ソムリエは、国内外の著名人にワインの楽しみ方を広く伝えてもらうことなどを目的に、現職のソムリエ以外の人で、ワインの普及に努めた人などに同協会が称号を授与している。県内では二〇〇二年十月に鳥取大名誉教授の君島健次郎さん(米子市)が選任されている。

 松本さんによると、若いころから酒は好きだったが、二十代のころは日本酒やビールが中心。ワインに興味を持ったのは三十代後半になってから。「初めて南フランスのロゼワインを飲んだとき、心を打つものを感じた」と話す。

 以来、家庭での晩酌でワインを飲む機会が増え、最近では外食でも洋食のときのアルコールはほとんどワインになるという。一時期、フランスに出掛けてレストラン巡りをしたことがあるほか、独学でフランス語を学び、一九九〇年には仏検二級にも合格した。

 名誉ソムリエへの就任の打診があったのは昨年八月。協会から「名誉ソムリエを授与させていただきたい」と文書で要請された。

 松本さんは「なぜ自分が選ばれたのか分からなくて、正直、驚いた。若いころから接客業が好きで、シェフなどの友人が多いためだろうか」と振り返る。「日本のワインもフランスに負けていないし、鳥取県内のワインもおいしい。ワインの素晴らしさを知ってくれる人が少しでも増えれば」と話している。

出典:日本海新聞