伊奈町商工会 「巨峰ジャム」新開発
梨ワインに続き商品化
伊奈町商工会(松川範夫会長)は、地元資源を活用した特産品開発事業を推進している。「伊奈梨ワイン」に続いて、新たに伊奈町の巨峰を使った「巨峰ジャム」を開発、商品化し販売を開始した。今後は、巨峰ジュースなどの開発も検討したいとしている。商工農が連携し地元特産品を開発、販売することで、新たな産業を興し、地域の活性化につなげようとの試みだ。
巨峰ジャムは伊奈町の巨峰を長野県の業者に持ち込み製造した。巨峰のかおりが高くこくがある芳醇(ほうじゅん)な味をそのまま生かしたジャムになったという。
商工会は伊奈の巨峰を使った特産品として、既に果実酒「伊奈ワイン彩の実」を開発、販売している。町の巨峰組合と協力、商工会会員らで組織する「伊奈和飲倶楽部」と連携開発し、山梨県の業者に委託製造した。
伊奈産のナシ「幸水」を使った「伊奈梨ワイン乙女の香り」も開発、販売している。伊奈梨ワインは梨出荷組合と連携協力し取り組み、販売は五年目となった。伊奈梨ワインは、消費者から「まろやかでおいしい」などと好評。
特産品開発は商工会、行政、巨峰組合などの組合、商工会員ら町全体で取り組んだ成果。「特産品を開発していこうとする気運が高い」という。各組織の連携による地域の活性化も期待できる。
巨峰ジャムなどは限定販売。ジャムは五百円、彩の実は千八百九十円、乙女の香りは千二百六十円で、伊奈町の「いな物産館」などで販売している。
出典:埼玉新聞