2008年1月13日日曜日

サッポロビール、販売目標は前年割れ ブランド強化

サッポロビール、販売目標は前年割れ ブランド強化

 サッポロビールは9日、都内で平成20年の事業方針説明会を開催した。価格改定による総需要の低下が予測されることを理由に、ビール類の販売目標を19年実績に比べて1・7%減の6050万ケース(1ケース=大瓶20本)に設定すると発表した。

 この日会見した福永勝社長は「魅力ある商品開発と既存商品の存在感を目指す」と述べ、高価格帯ビール「ヱビス」と第3のビール「ドラフトワン」のブランド強化を目標に掲げた。

 健康志向の高まりから機能系のジャンルが拡大すると判断。2月に糖質50%オフのビール「ビアファイン」を発売する一方、糖質ゼロの発泡酒の発売も「近々に判断する」(寺坂史明専務)とし、糖質ゼロ戦争への参入も検討している。

 第3のビールは、価格改定で需要が拡大するとみられており、「(需要の)受け皿になる商品の準備がある」(同)と明言した。19年は「うまい生」など新商品を投入したが、第3のビールの販売数量は前年割れに終わった。今年は、商品の改廃も視野に入れて、ドラフトワンと新商品に注力する考えだ。

 輸入ワインが好調なワイン事業は前年比1%増が目標。18年にキッコーマンから事業譲渡を受け、19年秋に事業部が設立された焼酎事業は、商品開発に力を入れ前年比16%増を目指す。

出典:MSN産経ニュース