2008年1月21日月曜日

義理チョコ減り 本命リッチ バレンタイン商戦スタート

義理チョコ減り 本命リッチ バレンタイン商戦スタート

 二月十四日のバレンタインデーに向け、鳥取県内で商戦が動き始めた。本命の男性に贈るチョコレートはリッチに、贈り物だけでなく自分用に、友達へのプレゼントに…。あれこれとチョコを選ぶのは、この時期の楽しみの一つ。各店は高級で風味にこだわった品をそろえ、女性のハートをつかもうと懸命だ。 鳥取大丸(鳥取市)は十六日に特設売り場を設け、二月から規模を拡大する。「味にこだわる消費者が増えた」と担当者。二月八、九の両日、初めて有料の試食会を実施する。

 近年は輸入の高級商品を買い求める客が増えており、定番ブランドの「ゴディバ」などをそろえた。本命チョコの売れ筋は千五百-二千円を見込み、売上高は前年同期比15%増を目指す。

 十九日午後、トスク本店(鳥取市)の会議室に親子連れの歓声が響きわたった。同店が開いた手作りチョコレートの教室だ。担当者は「手作りの需要が高まっている」と話す。

 手作りに便利な板チョコに加え、健康ブームを背景に焼酎入りのチョコも増やした。逆に景気の低迷が原因か、義理チョコは減った。今年の品ぞろえは百五十種以上。創作和菓子のチョコなど、趣向を凝らした商品が多いという。

 米子しんまち天満屋(米子市)は、二十三日から一階の催し物広場に特設コーナー「バレンタインスタジアム」を開設し、バレンタイン当日まで商戦を繰り広げる。

 有名メーカーの品をそろえる一方、海外の著名なパティシエが監修した高級チョコに力を入れる。米子市内の菓子メーカーが展開するブランドのコーナーも設置する。

 「消費者の選択の幅が毎年少しずつ広がっている」と同店。価格は五百-三千円で、二月九日からの三連休がピークとみている。

 米子高島屋(米子市)は食品売り場の一角に特設コーナーを設置。三十日には本館一階にある約百平方メートルの「バレンタインデーランド」に移行する。

 品ぞろえは千-千五百円と三千円以上の高級チョコが中心。特に高級チョコは自家消費を意識し、フランス、ベルギーなど本場ヨーロッパのブランド商品や高級ワイン、焼酎などを組み合わせたタイアップ商品など、希少性を重視した。

 「プレゼントはもとより、特別な日という雰囲気を楽しんでもらうことを心掛けた」と同店の担当者は言う。

出典:日本海新聞