2008年1月21日月曜日

コウノトリ、美酒 「演出」

コウノトリ、美酒 「演出」

 豊岡市岩井の大工、福井秀治さん(47)が、コウノトリの姿をかたどったヒノキのワイン立てを考案した。羽を大きく広げて大空に舞い上がるスマートなフォルムで、木目を生かした素材感も楽しめる。

 2枚組みで、胴の部分の中央に傾斜をつけた穴をくりぬいている。ビンを穴に差し込み、重心のバランスが決まると、自立する。倒れないようになれば、羽の部分を乗せる。接着剤は使っていない。

 ヒノキは、ともに1センチ程度の厚さで、30センチの長さ。造形美も楽しめるように、全体の厚みに変化をつけてデザインしている。

 福井さんは、ヒノキは軽くて丈夫なうえ、表面を磨くとツルツルの光沢が生まれ、オシャレな雰囲気も楽しめるため素材に選んだ。ビンの重みでバランスを取るため、開封後や空き瓶も立てられる。福井さんは「簡単には倒れないので、安心して使えます」と話している。

 ヒノキは住宅建築で多用されている。福井さんはワインとコウノトリの二つのブームに目をつけ、創作を思いついたという。ワインのほか、4合びんでも使える。

出典:朝日新聞