2008年1月15日火曜日

afaria — 昨年9月オープンながら連日満員の人気の店。

afaria — 昨年9月オープンながら連日満員の人気の店。

 メニューは、シェフの出身地バスクを意識した南仏料理〈Les Sudistes〉、他国料理からインスピレーションを得たエキゾチック料理〈Le retour de voyage〉、軽めの〈Les petits appéits〉の3つと、2人以上でシェアする〈Les plats à partager〉から構成され、それぞれから前菜、メイン、デザートを自由に選択できる。昼なら2皿で22€、3皿26€。ちょっとリッチな〈Les produits nobles〉から選ぶなら、夜と同様にア・ラ・カルトに。

 前菜に、友人はエキゾチックメニューから生ガキのブルグールを、私は南仏メニューからリンゴとジャガイモのブーダンを選び、メインはカモの胸肉のグリルを2人でシェアすることに。ワインは、コート・ド・ルシオンをグラス(6€)で頼んだ。

 口に入れた途端、何とも濃厚な味わいが広がるブーダン。二層のブーダンに挟まれた白い部分は、マッシュポテトと思っていると、いつのまにかリンゴの甘みに変わっていたりしてハッピーな味。挽き割り小麦ブルグールは、レモンの酸味が利いたタブレ風。生ガキの潮の香りも加わり斬新さが際だつ。

 豪快に瓦に盛られてきたカモは、一見真っ黒焦げに見えて、これがメイン? とひいてしまったが、何てことはないイチジク風味のバルサミコ酢だった。味わい深いカモのローストが抜群のおいしさだ。

 デザートには、友人はエキゾチックメニューから温かなティラミスを、私はライトメニューからショウガ風味のフルーツサラダをチョイス。ティラミスは普通のとはまったく別モノという感じだが、シロップ漬けのチェリー入りでおいしい。フルーツサラダには、フランスでは珍しいアロエヴェラの凍ったムースと果肉入りの楽しい一品。

 最後の最後まで好奇心を満たしてくれる料理は、とても26歳とは思えない実力派だ。タパスも充実しているので、会社帰りにも寄りたい。

出典:オヴニー