2008年2月24日日曜日

「農と食」連携へ 山形・朝日町、仙台と交流

「農と食」連携へ 山形・朝日町、仙台と交流

 仙台市と生活者レベルでの連携を目指す山形県朝日町は22日、互いの住民が親しくなる機会を設けようと、仙台市青葉区の飲食店で「農と食、暮らしを考える夕べ」を開いた。朝日町の産業創造協議会(会長・鈴木浩幸町長)が主催。同町から地元農家ら15人、仙台市から町内会の代表ら22人が参加した。

 鈴木町長は「朝日町と仙台市は遠いが、お互いの暮らしを支え合うような関係を築いていくため、今日を第一歩にしたい」とあいさつした。

 講演した民俗研究家の結城登美雄氏(仙台市)は、山間部で農業に携わっている人々の暮らしぶりを紹介。「山の力、農の力が町を元気にしていく。物をやりとりするだけでなく、人と人との付き合いが大切だ」と強調した。

 会食もあり、ダチョウのグリルや干し大根丼、手作りこんにゃくのステーキなど、朝日町の食材を生かしたメニューがテーブルに並んだ。町特産のワインやりんごジュースも振る舞われた。

 朝日町は交流のきっかけとして、「家庭菜園、市民農園を応援します」「りんごの木を持ちませんか」「まきストーブのまきをお分けします」などと12のアイデアを提案。春には仙台市側の参加者を朝日町に招き、今後の交流の在り方などについて意見を交わす。

出典:河北新報