2008年1月17日木曜日

『山辺ワイナリーの生い立ち』を発刊/長野・松本市の木下さん

『山辺ワイナリーの生い立ち』を発刊/長野・松本市の木下さん

 長野県松本市のワイナリー「山辺ワイナリー」が昨年9月に設立から5年たったを受け、同市里山辺に住む同ワイナリー元専務、木下正男さん(76)が『山辺ワイナリーの生い立ち』を発行した。A4判90ページで、同ワイナリーと山辺ブドウの歴史などを多くのカラー写真とともに紹介している。220部自費で作製し、行政やJAなど関係者に配った。

 木下さんは協同乳業(株)松本工場長などを経て、ワイナリー設立の2001年から05年までの4年間在職。ワイナリーの設立準備から工場や併設する直売所、レストランなどの建設に携わった。

 自らもワイン用ブドウを栽培する木下さんは「これからの参考になればと思い発刊した。山辺は歴史あるブドウの産地。地域の温かい応援の中、来客も多く、ワイナリーが軌道に乗りうれしい」。また、「今後は良い原料ブドウ生産に専念し、世界に通じる品質の高いワイン造りが夢」と抱負を話す。

 同ワイナリーは、JA松本ハイランドや地域住民、地元企業などの約700人・団体が出資する(株)ぶどうの郷(さと)山辺が01年9月に設立。ワインを年間約10万本(1本720ミリリットル)生産するほか、レストラン、直売所も運営し、売り上げは3億円を超す。

出典:日本農業新聞