2008年1月29日火曜日

山梨ワイン480本英国へ EUが輸入初認可

山梨ワイン480本英国へ EUが輸入初認可

 和食には日本のワインを-。山梨県甲州市の醸造所のワインが国産ワインとして初めて欧州連合(EU)から本格的な輸出を認可され、480本(360リットル)が28日、英国に向け出荷された。

 国内で消費されるワインの多くは輸入品が占める一方で、海外での和食ブームにより日本産を求める声は多いという。山梨県ワイン酒造協同組合の三沢茂計理事長は「世界的に認められれば山梨県産、国産ワインが国内でも巻き返すきっかけになる」と期待している。

 輸出されるのは、2006年産の白ワイン。山梨県特産のブドウ「甲州」を100%使用しており、すっきりとした辛口でかんきつ系の香りが特徴という。都内のワイン販売会社が仲介したフランスの技術者の指導を受け、欧州産の品質に近づけたという。

 EUは、公認の品質検査機関が認めたワイン以外は商業用の輸入を禁止している。日本には従来、公認検査機関がなく、1度に輸出できるのは100リットル以下で、研究目的などに限られていた。だが昨年10月下旬、独立行政法人「酒類総合研究所」(広島県東広島市)が国内で初めて検査機関としてEUから認定を受けた。

出典:東京新聞