2008年1月12日土曜日

新ワイナリーが誕生、5銘柄発売 山梨・四恩醸造

新ワイナリーが誕生、5銘柄発売 山梨・四恩醸造

 山梨市牧丘町千野々宮のワイナリー「四恩醸造」(瀬野哲裕社長)が、初めて仕込んだワイン五銘柄を発売した。九月に製造免許を取得したばかりの県内で最も新しい醸造所。遊休農地の拡大や農家の高齢化が進む中、ブドウ栽培を通じた農業活性化を経営理念に掲げている。

 同社は、四恩学園ナザレ幼稚園(横浜市)の瀬野園長らが五月に設立。自然教育を重視する同幼稚園は山梨市牧丘町千野々宮に園児の農業体験施設を持ち、地元農家と長年ブドウ栽培にも取り組んできた。その延長としてワイン生産に乗り出した。

 醸造責任者(工場長)は、甲州市内のワイナリーで栽培担当だった小林剛士さん(31)。就農を希望し三月に退社後、瀬野園長から誘いを受け、農業への考え方が一致したため参画を決めた。

 原料ブドウは自社畑や契約農家で栽培する甲州種など。白、赤、ロゼに発泡酒二種類をそろえ、飲み手に先入観を持たせないためラベルに品種名はない。日常のテーブルワインを志向し、千円台のラインアップ。欧州系品種も発売する。インターネット通販と一部小売店で扱っている。

出典:山梨日日新聞