2008年1月13日日曜日

ほうとうにほんのりワインの香り ホクト甲斐が2大名産組み合わせ

ほうとうにほんのりワインの香り ホクト甲斐が2大名産組み合わせ

 北杜市武川町柳沢の就労継続支援事業所「ホクト甲斐」は、県産ワインをめんに練り込んだオリジナルの「ワインほうとう」を開発した。ほのかにワインの香りがするめんが特徴で、山梨を代表する特産品を組み合わせた新たな名物としてPRする。障害者自立支援法施行を踏まえ、事業所オリジナルの商品で収益向上を図り、雇用する障害者の賃金確保にもつなげたい考えだ。

 同事業所は、社会福祉法人「友和会」が昨年四月に開所。障害者(精神・知的・身体)が県内の食品加工会社の勤務経験者らの指導を受けながらほうとうやそばの製造、販売に取り組んでいる。

 山梨の土産として定着しているほうとうを販売する上でほかの商品との差別化を図ろうと新商品開発に着手。はくばく(本社・増穂町)の協力を受け、昨年十月ごろから開発を始め、同十二月に完成させた。

 ワインほうとうは、赤ワインと白ワインを練り込んだ二種類で、通常のめんよりも歯ごたえがある。ワインは県内産の複数の種類を使用。アルコール分は調理時に蒸発するため、酒類が苦手な人でも食べられるという。

 販売はインターネットで受け付ける。三、四人前に相当する四百五十グラムのめんとみそをセットにして、一月中にも発売する。値段は今後決める。容器はプラスチックパックを使用し、価格の低減を図る。

 障害者自立支援法の施行で障害者の福祉サービス利用料などの負担が増加し、事業所では収益向上が課題となっている。同事業所はそばにワインを練り込んだ商品の開発も計画していて、「一般企業にも負けない収益を目指したい」としている。

出典:山梨日日新聞